三相トランス/リアクター

Three Phase Transformer

三相トランス

多くの国では、産業用の電力供給に三相電源が使用されていますが、電圧や周波数が国ごとに異なります。たとえば、日本では一般的に200V 50Hz/60Hzの三相電力が使用されていますが、他の国では400Vの三相電力が主流です。輸出先で使用される工作機械が現地の電圧に適合していない場合、三相トランスを使用して適切な電圧に変換する必要があります。
三相トランスを使用することで、日本国内仕様の高負荷工作機械(例えばCNC機械、旋盤、フライス盤など)を海外に輸出して、仕様を変更することなく使用することが可能になります。
絶縁トランスでは、一次側と二次側を物理的に絶縁し、過電流や短絡から機器や作業者の保護が可能です。

標準仕様

  • 準拠:IEC 61558-1/A1:2009、IEC 61558-2-4:2009
  • 認証:オートトランス TUV-SUD/261862
       絶縁トランス  TUV-SUD/261910
  • 一次側・二次側電圧範囲:500Vまで対応
  • 容量:単相 – 100kVA まで対応
      :三相 –  85kVA まで対応
  • 線材:銅線/アルミ線.
  • ケイ素鋼板:良質な非方向性電磁鋼帯と低損失方向性電磁鋼帯を採用
  • 絶縁クラス:Class F / H
  • 周囲温度:最大周囲温度: 40℃
  • IP保護等級:IP33準拠(他等級のご要望にも対応)高効率

寸法仕様

Reactor

リアクター

リアクターは、電力回路においてインダクタ(コイル)として機能し、電流や電圧の変化を制御するための装置で、特に、ノイズ抑制、電圧変動の平滑化、または回路の保護を目的として幅広い分野で使用されています。

特徴

  • 優れたノイズ抑制性能
    リアクターは高周波ノイズの遮断や減衰に効果的で、機器の動作安定性を向上させます。特に、電源回路やインバータ回路で発生するノイズの影響を抑制することで、周辺機器への干渉を防ぎます。
  • 電流制御とエネルギー貯蔵
    リアクターは、電流の急激な変化を緩和するため、過渡電流から回路を保護します。また、インダクタンスを利用してエネルギーを一時的に蓄えることができ、電力の平滑化に寄与します。